高山自動車短期大学
図書館・博物館


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◆大学図書館の機能と使命

大学図書館は「大学の心臓」であるとしばしば表現されます。これは、大学の教育や研究にとって大学図書館が欠かすことのできない中核的な働きを果たすことを強調したものであり、理念としては大学関係者が等しく支持できるものでしょう。しかし、我が国の大学図書館の現状を見て、大学の中で図書館が実際にそのような機能を果たしているかというと、首をかしげざるを得ないのも事実です。ある図書館関係者は「図書館は大学の盲腸だ」と自虐的に述べています。大学にとって図書館は(盲腸のように)なくても別に困らない存在と見られているというのです。

さて、大学図書館の機能は、学習的機能と研究的機能とに大きく2つにわけることができますが、基本となるのはまず学生の学習活動および教員の教育活動に対するサービス、すなわち学習的機能です。これまでの大学は、ややもすると、学問のための学問、研究のための研究という独善に陥りがちでしたが、高校卒業者の過半数が大学や短期大学へ進学するという大学の大衆化や急速に進む少子化は、そうした旧来の大学像の転換を否応なく迫るものです。学生が集まる大学とは学生にとって魅力ある大学です。創意工夫のある講義が学生の知的関心をゆさぶり、学習への意欲を喚起するようになれば、学生の目は大学図書館へ向かうことになります。そのとき、大学図書館の蔵書と適切なサービスとが学生の意欲を一層かきたて、さらに進んだ探求にいざなうようなものとして働くことが重要でしょう。その意味において、大学図書館の学習的機能は大学の教育機能と一体不可分です。

学生のニーズに応え、知的要求をさらに喚起していく上では、学生にとって魅力ある資料が整備されていることが欠かせません。学生の学習に必要な資料については、授業に直接関連して必要となる参考資料、課題図書などが確実に整備されることがまず必要です。授業に関連して学生が是非とも読むべき資料、彼らの関心の広がりに応えられるような資料が揃っていなければなりません。その上で、授業には直接関連していないが、学生の知的好奇心を刺激し、現代社会の諸課題について目を開かせ、彼らがよりよく生きるための糧となるような多様な資料をできる限り豊富に備える必要があります。

資料の整備とともに重要なのが、利用案内やリクエストなど学生の図書館利用を支援する体制を整え、図書館利用の有用性や面白さを学生に実感させることです。

学習目的にせよ、研究目的にせよ、大学図書館が学生や教員のニーズに十分応えられるよう、資料や情報の入手・活用について利用者を支援する働き、すなわち、レファレンス・サービスやレフェラル・サービスの充実をはかることが重要です。そのためには、しっかりとしたレファレンス・コレクション、二次資料の整備はもとより、図書館の専門職員の不断の自己研鑚が欠かせません。

大学図書館が大学の教育・研究に奉仕するために存在し、そのことを第一義的に追求するのは当然ですが、それと同時に大学図書館は、図書館として人類の知的・文化的遺産である図書館資料の蓄積・継承・伝達において重要な社会的使命を帯びています。欧米と比べてとかく貧弱だといわれがちな我が国の大学図書館ですが、短大・高専を含めた1300余校の図書館が所蔵する蔵書は2億3000万冊を上回る規模であり、これらを社会の共有資源として活用していくことが不可欠です。地域社会に開かれた大学を目指す以上、大学図書館がその蔵書を広く市民に開放することは当然でしょう。大学図書館は蔵書構成において専門的であり、特定分野のコレクションを特色としています。公共図書館と協力することで大学に籍を置かない人々にも学習に大きな便宜を提供することは、大学の地域社会への貢献策ともなります。

◆沿革

図書館の建設が中村春雄理事長(当時)から強く提言されたのは、昭和58年(1983年)10月でした。これまで1号館と2号館とに分かれて設けられていた図書室を統合・拡充して、独立した図書館を設置することが急務とされました。地元の要望に応え、自動車工業学科(現在の自動車工学科)に加えて商経学科(平成xx年に募集停止)の設置準備作業が進む中でのことでした。昭和59年4月に商経学科の第一期生の入学とともに、図書館建設委員会が発足し、同年8月には設計士をともなって各地の大学、短期大学、市立などの図書館の視察が実施されました。

昭和60年4月に敷地の造成が始まり、昭和61年10月16日に竣工式を挙行しました。鉄筋コンクリート3階建、レンガ風造りの建物は「高山市景観デザイン賞」優秀賞を受賞しました。図書館に併設された「飛騨自然博物館」は中村春雄理事長(当時)が開闢(かいびゃく)以来持ち続けていた構想であり、飛騨地域における唯一の大学であるという自負を具現化したものです。

なお、図書館・博物館の完成を記念するモニュメント「宙界」(日展会友 中村喜久雄氏作)は昭和62年2月14日に除幕式が挙行されました。

◆図書館・博物館の年間活動

  月  図書館・博物館の行事  短大の行事その他
4月  新入生オリエンテーション、「図書館だより」発行入学式、高山祭り(4/14−15)
5月  新規購入図書アンケート調査 健康診断、就職セミナー(1年)、企業ゼミ(2年)
6月  図書館・博物館運営委員会、新規図書の発注中間試験、体育大会
7月  夏期休暇特別貸出、夏期蔵書点検、「図書館だより」発行第1回就職ガイダンス(1年)、前期定期試験
8月  夏期蔵書点検、キャンパス見学会夏期休暇(〜9月中旬)、成績結果結果発表、世界ラリー選手権(WRC)
9月  夏期蔵書点検、キャンパス見学会追・再試験(9月上旬)、整備士講習開講式
10月  購読雑誌見直しのためのアンケート調査高山祭(10/9−10)、岐阜県私立短大協会体育大会、第2回就職ガイダンス(1年)
11月  図書館・博物館運営委員会、新規購読雑誌の発注後援会総会、メーカーゼミ、中間試験
12月  冬期蔵書点検、「図書館だより」発行、冬期休暇特別貸出冬期休暇(12月下旬〜1月上旬)
1月  冬期蔵書点検後期定期試験
2月  冬期蔵書点検スキー・スノーボード研修、追・再試験、春期休暇(1年、〜4月)
3月  2年生返却請求、春期休暇特別貸出、廃棄図書の廃棄地区別保護者懇談会、卒業式、整備士講習修了式、整備士登録試験

◆組織・運営

図書館および付設の博物館の運営に関する必要事項を審議する機関として、「図書館・博物館運営委員会」が置かれています。本機関は、「図書館運営規程」に基づく図書委員会、および「飛騨自然博物館規程」による協議委員会を統合し、教授会の議を経て選任される委員会であり、「図書館運営規程」ならびに「飛騨自然博物館規程」では委員および運営に関して次のように定められています。

「図書館運営規程」
第7条 図書館に図書委員会を置く。
2 図書委員会は、図書館良及び教授会で選任された委員を持って構成する。
3 図書館長は、図書委員会を召集し、その議長となり次の事項を審議する。
(1)図書資料の選択に関する事項
(2)その他必要と認める事項

「博物館規程」
第4条 博物館に協議委員会を置く。
2 協議員会は、次の各号もって構成する。
(1)図書館長
(2)教授会で選任されたもの
(3)学識経験者
3 図書館長は、協議委員会を招集し、その議長となって博物館の運営に関する事項を協議する。

当該委員会の主要な仕事は、図書資料の選定にあります。本図書館では自動車工学科の単科大学である本学の特色を踏まえて蔵書形成方針を策定しています。春季および秋季に開催される図書館博物館運営委員会の際に、教職員に対して行った希望図書アンケート調査の結果が資料として提出されます。そのなかから、教授会の意向に沿って、学生の教育に資する授業関連図書やその他の自動車工学に関する図書を中心に選書が行われています。

図書の廃棄については、「図書館運営規程」第16条に定められており、利用価値が失われ保管の意味がなくなった不用図書、はなはだしく汚損もしくは毀損があり修理製本ができない図書、亡失図書などは適宜廃棄するというシステムが確立されています。

◆経費・人員

平成19年度の図書館予算(実績)は次の通りです。

科  目金額(単位千円)
消耗品費1,790
旅費交通費40
通信運搬費10
印刷製本費100
諸 会 費45
図 書 費(うち専門書)1,600(800)

平成19年4月27日現在の学生数は557人でしたから、学生1人当たりの図書費は2,873円となります。館種が異なるので単純には比較できませんが、『図書館年鑑』によると、市町村立図書館における住民1人当たりの資料費は全国平均で280円程度ですから、本図書館はほぼ10倍の図書購入予算を確保している計算となります。

図書館のスタッフは、館長を含め4名(うち図書館司書の有資格者1名、司書教諭の有資格者1名)です。司書関連の資格保有率は50%となります。

◆施設・設備

昭和61年(1986年)に竣工した、鉄筋コンクリート3階建の現図書館の施設は、次の通りです。

  3階  開架書架、閉架(電動式)書架、閲覧室
  2階  開架書架、閲覧室、クルマと文化研究所、館長室、事務室
  1階  飛騨自然博物館、喫茶兼食堂

建築面積は2,260.53平方メートルで、蔵書の収容能力は10万冊です。また、図書館の建物は高山市景観デザイン賞(昭和61年)に選ばれています。閲覧座席は88席です。

◆利用案内

詳細については、利用案内をご覧下さい。

◆利用状況

詳細については、「図書館だより」をご覧下さい。

◆資料

図書および学術雑誌(平成18年3月末現在)

区  分内国書(冊)外国書(冊)合計(冊)
  図書:人文社会自然34,5034,47638,979
  図書:外国語1,2764541,730
  図書:保健体育1,5061161,622
  図書:専門教育16,0463,65619,702
    図書合計53,3318,70262,033
  購読している学術雑誌81種(5,023)0種(1,757)81種(6,780)
  購読している新聞9種0種9種

蔵書は雑誌も含めて約7万冊です。AV資料(ビデオ、CD、およびDVD)はおよそ1,900タイトルとなっています。また、平成18年5月1日現在の学生数は659人でしたから、蔵書のうち図書だけを取り出してみると、学生1人当たりの蔵書冊数は94.13冊です。文部科学省が行った「平成17年度学術情報基盤実態調査」によると、国立大学、公立大学、私立大学の図書館1,361館における学生1人当たりの平均蔵書冊数は91冊でしたから、本図書館の蔵書はおおむね適正であるといえるでしょう。

学生のインターネット閲覧用として、8台のコンピュータが2階に用意されています。

◆図書館業務の電算化

図書館サービスのうち間接サービスに当たる内部業務は、窓口業務を行う上での基礎となる業務であり、図書館サービスのいわば「裏方」に当たる仕事です。購入図書のリストアップから、発注、受入、図書原簿登録などの事務処理、装備装丁などの整理を経て、配架に至る一連の作業にかかわるデータ処理は、蔵書管理ソフト「りいぶる」によって行われています。

◆研修等

2007年11月より、私立短期大学図書館協議会のメーリングリストに参加しています。また、館長が私立短期大学図書館協議会の研修会に参加しています。

◆関係規程

詳細については、「運営利用規程」をご覧下さい。


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